Weekly o9056 Report

今回は、ロイターより
G20「世界経済に下方リスク」、タイムリーな対応必要と表明
を取り上げたい。

先週12日にG20が終了し、世界経済が下方リスクのある中で各国は適切に政策行動を取らなくてはならない、とされている。

米中貿易摩擦は?

近年、米中貿易摩擦に各国市場が影響を受けているかのようであるが、実際はどうだろうか?

日本の株式市場は年末年始は日経平均20,000円前後をうろついていたが、現在は21,000円台後半である。このあと、セルインメイと言われるように、5月以降、下げ相場を予想するが、黒田日銀総裁は年後半に向けては回復基調とも報じている。

米中株式市場

両国株式市場のチャートを貼り付けようと思ったが著作権の問題もあるため割愛させていただく。

長期的にはわからないのも事実であるが、NYダウはいまだ伸びているし、上海総合も回復しているところである。それぞれ債務に問題を抱えている状態でもあり、何らかの爆弾が爆発すると一気に下降していくこともまた事実である。

麻生財務大臣のコメント

このような状況もあり、会議に出席していた麻生財務大臣からは

「世界経済を巡って不透明感が高まっている以上、主要経済国の減速が相互に波及していった場合、成長見通しへのリスクは悪化する恐れがある」と述べた。また世界的な過度の不均衡は世界経済にとってリスクであり、二国間ではなく多国間での解決が必要だと強調した。

Gゼロの世界を生きる

二国間ではなく、多国間といった場合、どこがバランスできるのかという疑問を払拭できないことも事実である。Gゼロとイアン・ブレマー氏が唱えた通りの現実になっており、またどの国の中央銀行総裁の舵取りも難しくなっている。

「Gゼロ」後の世界 主導国なき時代の勝者はだれか [ イアン・ブレマー ]

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感想(2件)

混乱する世界

ベネズエラやアルゼンチンの危機、イスラエル選挙によるトルコリラの下落、リビアの内戦危機による原油価格への影響、ドイツ失速やイギリスの離脱でのEUの在り方など世界が混乱している。

そんな中でも生き抜いていくためには、個人レベルで何かに扇動されることなく、世界の情報を入手し、対処していかなくてはならない。